鉄人というと
どうしてもルー・テーズを
思い出されるだろう。
「鉄人 ルー・テーズ」
若い方は知らないと思うが
決して、ルー大柴の血縁ではない。
私が生まれる前から
プロレスをやっていて
私が物心ついたころでも全盛で
あのプロレスの神様と言われた
カール・ゴッチと組んで
アントニオ猪木、坂口征二(坂口憲二のお父さん)と
世界最強タッグ戦をやった方である。
そのとき猪木や坂口は30歳前後で
一番元気なころだったが
ルー・テーズは58歳
まさしく彼こそMrプロレス
20世紀最強のレスラーだ。
ちょっと力説してしまったが
そんな鉄人にも負けない男が
うちの会社にもいる。
「鉄人 山本政信」
彼はこの1月で
勤続50年となった72歳である。
もともと安藤建築の創業者である
安藤正明の弟子であり宮大工である。
今は、現場を退き
工場で、新建材にはない造作材を
高い技術でこしらえてくれている。
それは、安藤まつりの木工教室でも
みなさんに垣間見ていただけてると思います。
私には彼が病欠した記憶がない。
(彼にはウィルスなど敵ではない。)
3年前にできた野球チームのメンバーで
月2回のナイター練習を休んだことがない。
けっこう、速い球でもセンター前へ打ち返したりする。
(この人はきっと若いころから野球をやっていたら
カープの衣笠以上の鉄人選手になっていたに違いないと
私は確信している。)
どんなひどいけがをしても病院に行かず
黄色い軟膏で治してしまう。
(自然治癒能力もケタ外れ)
社員旅行でグレートバリアリーフへ行って
初スキューバをやった時
まだ我々はインストラクターにつながれていたのに
その上をゆうゆうと一人で泳いでいた。
(河童かと思った。)
ずーと以前のことらしいが、口にくわえていた釘を
誤って飲み込んでしまったことがあるらしい。
さすがにその時は病院に行って
レントゲンでおなかにあるのを確認したらしいが
「それからどうしたの?」と聞いたら
「それから病院に行ってないからわからん。」と応えた。
(びっくり人間ショー出れるんじゃないか。)
そんな話がゴロゴロ
とにかく半世紀分あるのだ。
そしてわたしが
何よりも彼がすごいと思うのは
女子事務員から現場の大工まで
誰からも一番頼りにされているということだ。
歩んできた50年の日々が
彼の人柄もあり
うす皮一枚一枚はるように
みんなからの信頼となって
揺るがぬものとして
積みあがっているということだ。
とかく若い時は
自分に対する自己評価を
他人に譲ることをしないが
だんだん齢を取ると
社会の中では他人に
頼られてナンボだということがわかってくる。
いくつになっても
自己評価に固執する人は
さみしい晩年を迎えることになる。
その点でも、彼は鉄人を冠たるに
ふさわしいと思っている。
いつまでも元気に
我々にいろいろ教えていただきたいと思っています。
本当にご苦労様です。
そして
ありがとうございます。